不動産売買をしたいと思っても、どれくらい高く売れるか、どれくらい納得のいく価格で購入できるか、気になりますよね。そもそも、売却価格とはどのように決まるかまでは、よくわからない方もいるでしょう。売りたい物件がある方、買いたいと思っている方など、ぜひ参考にしてください。
不動産の売却査定の種類
どのような種類があるか説明します。
机上査定
机上査定は、面積や立地、学校や病院などの近隣情報を参考にしながら査定価格を概算する方法です。簡易査定という呼び方もします。売ろうか迷っている段階で、物件を直接見に行かなくても、ネットからさまざまな物件情報を得られるので、手間がかからずとても手軽です。
欲しい情報を簡単に、時間をあまりかけずに入手できるので、場所や時間帯を選びません。内観に関する情報を加味した査定価格ではなく、また価格の正確さは高くないですが、査定価格の目安や相場を知りたい方におすすめです。算出結果は数時間や翌日には出る事が多いため、待つ時間も省けるスピーディさもあります。
訪問査定
訪問査定は、不動産会社が直接物件を見ながら査定をする方法です。傷や汚れ、日当たり、急な段差がある、異音がするなど、実際に見ないとわからない部分もあるうえ、査定のプロがさまざまな点を細かくチェックするので、査定価格の正確さがより高くなります。
物件に足を運んで査定するので時間がかかったり、査定する際は立ち会わないといけないので手間がかかりますが、売る事が確定していたり、正確な査定価格や詳細な情報を得たい方におすすめです。不動産を売却する場合は訪問査定が必須になります。算出にかかる日数は1週間ほどなので、その後の予定なども踏まえながら余裕を持って依頼をしましょう。
査定額＝売出価格ではない？売却希望価格を決めるには
売却希望価格は自分で決めても問題ないうえ、最終的には、売主である自分が決める事になります。広さや立地、建てられた年数や大きさなど、手持ちと似た条件の不動産価格をいくつか調べ、いくつか比較してみるのもおすすめです。
しかし損をしない価格で売却するのが大前提なので、最終的には不動産会社の査定価格を参考にしましょう。複数の不動産会社に査定を依頼した方が、不動産会社ごとの長所や重きを置いている部分に違いがあるため、自分が納得する価格を見つけやすいです。
あまりに高すぎると、売る事すらできなくなります。査定額＝売出価格ではない事を踏まえながら、納得のいく売却希望価格を決めてください。だいたい3か月程度で売れる価格が目安となります。
段階を踏んで高値から少しずつ金額を下げていくやり方は、あまりよい印象ではありません。売りたい価格と売れる価格には、少なからず差が生まれてしまいます。相場を参考にせず高値で売り出したり、売れないと困るからと相場よりも低くしてしまったりと、ちょうどいい価格を設定するのは難しいものです。
高く売りたい、早く売りたいという気持ちを持ちつつも、その物件の売却希望価格が見合っているのか、妥当な価格なのかを考えながら、慎重に決めていきましょう。
事情に合わせて価格を決めよう
価格の決め方は、その人の事情によってさまざまです。
手放すまでに時間や余裕があったり、あまり急がずゆっくりと進めたかったりという場合は、購入を希望する方との出会いが増えていき、たくさん方の目に止まりやすくなります。もしまた物件を売却する機会があっても、売却されるまでに多くの目に触れた事により得た情報や価格の変動、購入者の動向や適正価格など、次に活かしていけるデータも獲得しやすいです。
しかしもしあまり時間がなく、すぐにでも手放したい、売却するまでの期間が決まっているという場合なら、段階を踏んで高値から少しずつ金額を下げていくやり方が有効になります。なかなか売れないとなると、希望する価格より下がってしまう可能性もありますが、ずっと売れずに残るより、少しでもお金として手元に残せる方法として考えてみましょう。
まとめ
物件を売るには、ただ自分の売りたい価格を提示するのではなく、売れる価格を考えるのが大切になってきます。市場相場に合わない価格を提示し続けていると、いくら待っていても売れる事はないうえに、多くの時間を無駄にするかもしれません。
査定サイトや、不動産会社に依頼をしてあらゆる情報を比較し、市場相場はどれくらいなのか、自分が提示した価格は合っているのか、購入者の希望する価格の平均はどれくらいなのかなど、さまざまな情報を参考にしましょう。
まずは世の中に目を向け、売れやすい価格の見極め方を勉強するのも大切です。しかし売りたいからと相場よりも低い価格で提示するのは、ただ損をするだけになってしまいます。高すぎず、自分自身にもメリットがある価格を提示してください。
